おしりと痔
おしり(肛門)について
おしりへのきくばりのすすめ
おしりに愛を!
おしり(肛門)は口から食べた食物を(消化して)出すところ…!
口の中の歯と同じで、お手入れと心使い(愛)が必要です。
食べ物をスムーズに出せなければ、おなかに “うんち” “ガス(おなら)”がたまる………(便秘)大変です。
“うんち”がやわらかすぎる。何回も出る(下痢)………大変です。
そしておしりを痛めてしまいます。
“便通を整える”それが一番大切です。
肛門はとてもデリケート!
1日に1回か2回 バナナの形のような美しい“うんち”を出す。それが理想です!!
多くの方が理想の便を出せずに悩んでおられます。 ひどい便秘の方は何日も便が出ず苦しんでおられます。 ただし、下剤の服用、浣腸の多用は直腸そのもの(粘膜まで)を刺激しすぎるのです。
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こうもん(肛門)
排便(うんち)をするところ。痛み、かゆみ(知覚神経)を感じるところ。(皮フ)
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ちょくちょう(直腸)
直腸ねんまく(粘膜)におおわれているので痛み(知覚神経)がない。デリケートで出血しやすい。
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じょうみゃくそう(静脈叢)
ほそい、こまかい血管(毛細血管)が集まっている。べんぴ(便秘)、げり(下痢)などをくり返すと、ふくれあがりじかく(痔核)=いぼ痔ができる。
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ないこうもんかつやくきん(内肛門括約筋)
いつもこうもん(肛門)を一定の力でしめている筋肉。便がしたくなると、自動的にゆるむ。じりつしんけい(自律神経)がコントロールしている。(自分の意思では動かせない)
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がいこうもんかつやくきん(外肛門括約筋)
ないこうもんきん(内肛門括約筋)の外側を囲むような筋肉。こうもん(肛門)を自分の意思でしめたりゆるめたりできる。
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しじょうせん(歯状線)
まるで口の中の歯のようにギザギザした形、ちょくちょう(直腸)とこうもん(肛門)のつなぎ目。
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こうもんしょうか(肛門小窩)
しじょうせん(ギザギザしている)(歯状線)にあるくぼみ。8~14個ある。
このくぼみに細菌が入って感染すると「こういのうよう」(肛囲膿瘍)→痔ろう(あな痔)になる。
痔核 (=いぼ痔)、裂肛 (=きれ痔)、痔瘻 (=あな痔)を3大痔疾病といいます。
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痔核(いぼ痔)
直腸と肛門との接合部を歯状線といいます。 この周辺は毛細血管の豊富な部位(静脈叢)で、力みのような腹圧をかけると、 うっ血を起こし、いぼ状に膨らみます。歯状線より、口側が内痔核、肛側が外痔核です。
- ※ 内痔核
- 初めは排便時の出血だけですが、状態が悪化すると、排便時に肛門の外に飛び出るようになります。 脱肛 といいます。
- ※ 外痔核
- うっ血が長時間続くと、血行が悪くなり、血栓が生じます。突然激しい痛みと腫れを感じます。血栓性外痔核といいます。
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裂肛(きれ痔)
排便時に痛みと出血を呈します。硬い便によることが多いのですが、時には下痢便のように、勢いよく排泄されることによって肛門が裂けます。歯状線より肛側が裂けるために痛みを感じます。
裂けては治り、裂けては治りを繰り返していると、傷が深くなり耐え難い痛みが出現します。手術を要するようになります。 -
痔瘻(あな痔)
直腸と肛門との接合部である歯状線のくぼみ(肛門小窩)に便の中の細菌が入って炎症を起こし、膿がたまります。
この状態を、肛門周囲膿瘍(=肛囲腫瘍)といいます。
たまった膿が出たあとに(排膿)、膿のたまる原因となった入口と、膿の出口との間にトンネルが形成されます。
このトンネルを痔ろうと言います。軟便の人、排便回数の多い人に生じやすい痔です。
手術でたまった膿を出す事で、痛みが楽になります。